■「3億円の懸賞金」、ヒットマンが狙っている!?
まず最初に、「東谷氏は位置情報をオフにしていたと語っていたが、それでも現在地が反映されるのか」について、ITジャーナリストの井上トシユキ氏はこう話す。
「TikTokは位置情報を常に把握しています。運営会社のByteDanceは広告のパーソナライズのために位置情報を集めていることを過去に発表しています。
なので、いくら位置情報をオフにしていてもTikTok側には把握されている可能性が高く、東谷氏が位置情報をオフにしているという認識であっても、現在地が反映されたランキングに出てしまうことはあり得るでしょう」
東谷氏はカタールという位置情報について「逆にカモフラージュになる」と言っていたが、位置情報を偽るために、VPN(※注)を利用している可能性について、井上氏は以下のように語る。
(※注 VPNとは、Virtual Private Networkの略で、日本語で仮想専用通信網のこと。物理的に専用のインターネット回線を引くのではなく、既存の回線を利用しながらも専用回線であるかのように扱う技術のこと。仮に日本からアメリカのサーバーを経由したVPN接続をすれば、日本のIPアドレスではなく、アメリカのIPアドレスとして判定される)
「VPNを挟むのは結構難しいと思われます。ISIS(イスラム国)のようなテロリストが、スマートフォンを使っていた位置がバレて空爆されたことなどから、スマートフォンの情報発信した場所を偽装できるようなVPN用のアプリができました。ですが当然、外国語のアプリで設定方法も難しいので、電子機器について相当明るい人しか扱うのは困難だと考えられます」(前同)
そして、VPN接続以外では海外のSIMカードを利用している可能性もあると井上氏は話す。
「VPN以外では、カタールやドバイのSIMカードを使えば、カタールの電話番号が海外(たとえば日本)でローミングしているという認識になります。その場合、仮に日本から発信していても位置情報はカタールやドバイになることはありえます。そういう方法を使って東谷氏の位置情報が中東になっている可能性もゼロではないですが、TikTokひとつのためにそこまでやるかどうか……」(同)
4月20日、東谷氏はインスタライブの配信で、「明日の『女性セブン』に俺の居場所まで書いてる。俺を殺したいんか」と、翌日21日に、東谷氏が新田真剣佑に6000万円の借金があることを報じる『女性セブン』の記事について怒りをにじませていた。結局、詳しい位置情報までは『女性セブン』の記事には書かれていなかったものの、自らの居場所について非常にセンシティブになっていることがよく分かる。
「ヒットマンが雇われたとか、3億円の懸賞金がかかっている、などにわかには信じがたい話も出ていますが、東谷氏には、“BTSに会わせる詐欺”の被害者や、真剣佑や『女性セブン』で5000万円借りたと報じられているRADWIMPSの桑原彰(37)などの芸能人の他にも、多くの借金があると見られています。麻生医師によって詐欺被害者への返金はメドがついたのかもしれんませんが、まだまだYouTubeなどで暴露を続け、大金を稼いでいかなければならないでしょう。
そんな状況下で今回、“カタールにいるのでは”という話が浮上してしまい、かなり焦っているのは間違いなさそうです」(前出の夕刊紙記者)
東谷氏は今、次なる潜伏場所への移動を準備しているのかもしれない――。