レスラーとしては小柄ながら果敢に無差別級でヘビー級選手と戦い『リアルプロレスラー』の異名を持つ総合格闘技家のミノワマン。
男社会であるモータースポーツで勝ち抜くべく、レースの世界で最高峰の『ル・マン』を目指す岩岡万梨恵。
勝負の世界に生きる2人が通じ合うものとはー-。
(第1回/全4回)
―本日はよろしくお願いします。格闘家として生きてこられたミノワマンさん、そして女性レーサーとして活躍されている岩岡さんのお2人の話、楽しみです。
まず、現在のお2人について聞かせてください。岩岡さんはレースはいまは……?
岩岡「開幕は5月からなので、勝負はこれからって感じです。レースの場合、年間通しての順位ごとにポイントがつき、総合ポイントが一番多かった人がチャンピオンになります。
シリーズは大体4戦から6戦あるうち、全部勝つか平均的にとっていくか。で、ポイントリーダーがチャンピオンって感じです。だいたい3、4月から11、12月くらいまでがシーズンで、1か月に1回レースがある感じ。気は抜けないですね。1回優勝しても、あと全部リタイアだったらチャンピオン取れる可能性は低くなるので」
ミノワマン「一年間が勝負なんですね。オフシーズンは、じゃあ1月や2月?」
岩岡「そうですね。12月から3月上旬くらいまで。そこで体力作りとか車のトレーニングだったり、あとスポンサー活動も自分でやっていて、ちょうど今も資金集めの時期です」
―YouTuBeでゴーカートやバイクに挑戦している様子を投稿していましたね。
岩岡「カートは本当に車両感覚や体力トレーニングになります、けっこう疲れるので(笑)。箱車(※注)っていう一般車の見た目をしているジャンルのハチロクやロードスターとかに乗ってるよりも、カートの方が風を全部身体で受けるし、パワステなどもないので、すごくトレーニングになります」
【※箱車…荷室をパネルで覆われるているような車】
―オフシーズンの間は、もっぱらトレーニング?
岩岡「そうですね。あと、資金を集めないとレースに出れなかったり練習ができないので、スポンサーさんを紹介してもらって自分で営業に行ったりするのを、ずっとやっています」
―メイクの専門学校を訪れた様子をツイッターで投稿していたのはその一環?
岩岡「高校とかずっと部活をやっていてメイクとかあまり興味もなくて。“書いてりゃいいかな”くらいに思ってたんですけど、取材だったり表に出るときに“もっとちゃんとすればいいのにとメディアの方が思ってくれたらしく、紹介していただいて、教えてもらいました。ただまぁ難しいですねメイクは。私、美術の才能がないので試行錯誤中です」(笑)」
―スキーの高梨沙羅選手も、メイクして垢抜けましたよね。
岩岡「なりたいですね。メディアに出ていきたいので、そっちも勉強中です」