■「浜田に任すしかない」、伝説の一日の裏側とは?

 「褒めて&けなして」のコーナーは続き、吉本所属のピン芸人・陣内智則(48)が、「逆に、浜田さんは(松本さんを)褒めますか?」という質問を浜田へ投げかけると、浜田は「ネタに関しては“褒める”ですよ」とひと言。

 “ネタ”というワードが出たことで、とうとう話題は、伝説の一日で披露されたダウンタウンの漫才へと移行したのだ。

「陣内さんは、“浜田さんが最後『もうええわ』っておっしゃったじゃないですか。あれはまだ松本さん的にはまだあったんですか?”と、あの漫才の締め方について質問をしました。

 伝説の一日で披露された”即興クイズ漫才“では、最後に三択として、松本さんの父親が数年前に他界し、家に線香をあげに訪れて号泣した芸人は誰でしょうという問題が出されましたが、正解は浜田さん。これをイジる問題が、3度繰り返されたところで、漫才が終了したんです。

 陣内さんの質問に対して、浜田さんは、“親父の話出てきたときに『うわ、こんなんできたんや』と思って…”と、予想外のボケに驚いたことを吐露。そして、“1発目聞いて、すぐ2発目きたから。あ、もし次来たら強制終了やと俺は思ってた”と、当時の心情を明かしたところ、うつむきながら聞いていた松本さんは、少し驚いたような表情を見せました」(前出の制作会社関係者)

 陣内は、浜田の心情を聞いて「(強制終了を考えたのは)なんでですか?」と、さらに踏み込んだ質問をする。その答えには、ダウンタウンの”コンビ愛”が溢れていた。

「浜田さんは、“結構長いことしゃべってる体感もあったから。3発目来てくれたらと思ってたら、来てくれたから(もうええわって)言ったってだけの話”と、阿吽の呼吸で終わることができたと語りました。

 “強制終了”とならなかった場合の展開について聞かれた松本さんは、“どうなるかにもよるな。別にその後もあるっちゃあるけど…”と、言いつつも、“終わり方は難しいな?”と浜田さんに同意を求めたのち、“浜田に任すしかないから”と、漫才を終わらせるタイミングはすべて浜田さんに一任していたことを明かしたんです。

 それを聞いた浜田さんは、“そやねん。まだあんのか?みたいな!”と、漫才中も、最後を締めるタイミングを常に見計らっていたことを語っていました。このダウンタウンのやり取りに、共演の芸人たちも大いに感銘を受けていたように思えましたね」(前同)

 31年ぶりの漫才で、吉本にさらなる“伝説”をもたらしたダウンタウン。次に、2人の漫才を見れるのはいつになるのだろうか――。

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