■『純と愛』に似ている?

 賢秀の素行の悪さには、以前から不満の声があった。それが演出であっても、視聴者が離れてしまっては意味がないだろう。また、「バカ兄貴は『純と愛』でウンザリしたのに、またやるの?」などと、12年下半期に放送された朝ドラ『純と愛』の演出スタッフが、今回の制作統括を努めていることを不安視する声も。

「父の死、たび重なる借金、イジメなど、悲劇の連続なのにドタバタ感が拭えない『ちむどんどん』ですが、どうも『純と愛』に重なって見えるんですよね。あちらはヒロインが働いていたホテルが買収されて失業、別のホテルに再就職するも客の寝たばこで焼失。母は認知症になり、父は突然の水死。兄は女にだらしないダメ男だったと、まさに理不尽な不幸の連続で、視聴者が完全に離れました。『ちむどんどん』も同じようにならなければいいんですが」(芸能誌記者)

 沖縄編は比嘉家の騒動の連続で終わりそうだが、次の東京編では巻き返しに期待したいところ。しかし、公式サイトの番組紹介には「沖縄四兄妹の50年の物語」とあり、今後もトラブルメーカーの賢秀が関わってきそうだ。

 作品だけでなく『純と愛』では、ヒロインを演じた夏菜(32)も、女優としてはパッとしないまま今に至る。大抜擢と話題になった黒島結菜も第二の夏菜になってしまわないか、気になるところだ。

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