■「北京五輪&松本人志の不在」で“視聴習慣”に変化か

 前出の制作会社関係者が続ける。

「実は、ここ最近は数字も伸び悩んでいます。これまで『ワイドナショー』のライバル番組は同時間帯のワイドショー的情報番組『サンデージャポン』(TBS系)だと言われてきました。松本さんと爆笑問題太田光さん(57)は長年共演NGとされ、『ワイドナショー』と『サンジャポ』も“ダウンタウンvs爆笑問題”という構図でしたからね。

 世帯視聴率では『サンジャポ』が圧倒的で、ただ若い層では『ワイドナショー』が優勢という感じだった。両番組はライバル関係にあり、民放にチャンネルを合わせる人は“日曜朝はどちらかを見ている”という感じだったんです。

 ところが、このところ『ワイドナショー』は、二宮和也さん(38)がMCを務める『ニノさん』(日本テレビ系)に猛追され、視聴率で負ける日も増えてきているんです」

 5月8日の『ワイドナショー』の世帯視聴率は5.6%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人視聴率は2.9%だった一方、『ニノさん』は世帯6.9%、個人3.9%だった。

「世帯も個人も1%前後、『ニノさん』が上回っているんです。1月末の時点では『ワイドナショー』がリードしていたんですが、2月頃を境に変化が起き、以降、『ニノさん』の数字の方が上回ることになっています」(前同)

『ワイドナショー』が『ニノさん』の後塵を拝するようになったのは、視聴者の“視聴習慣”に変化があったからだと関係者の間では言われているという。

 2月には北京五輪があり、『ワイドナショー』の放送が休止になる週もあった。また、MCの東野に加え、松本も新型コロナウイルスに感染し、松本は2月20日と27日の放送を欠席している。

「『ワイドナショー』は“松本さんが何を言うか”に注目している視聴者がほとんどですからね。2月の北京五輪で放送がなかったこと、そして松本さんの不在期間に『ニノさん』を見て、“意外と面白いじゃん”となって『ニノさん』を習慣的に見る人が増えた可能性はあるでしょうね」(同)

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