フジテレビの新社長に共同テレビジョンの社長を務めている港浩一氏(70)が内定したことが、5月16日、明らかになった。6月の株主総会の承認を経て正式決定する。現社長の金光修氏(67)は、フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の社長を兼任しているが、今後はFMHの社長に専念するという。
港氏は『夕やけニャンニャン』、『オールナイトフジ』、『とんねるずのみなさんのおかげです。』など、バラエティ番組を中心にディレクターやプロデューサーを歴任。とんねるずの木梨憲武(60)が「小港さん」としてモノマネをしていたことあり、お茶の間にもよく知られた人物だ。
制作会社関係者は話す。
「とんねるずの木梨さん、石橋貴明さん(60)の盟友である港氏の社長就任には納得の声がある一方、金光氏がわずか1年で社長を退任することに、フジ内部からは“そんなことある?”と驚きの声が出ているようです」
金光氏は大学卒業後に西武百貨店に入社し、その後、フジテレビに中途入社。映画や『料理の鉄人』といった番組制作や編成にも携わったものの、バリバリの現場人間ではなかったという。
「ビジネスマンとしては極めて優秀だそうですが、フジテレビ社長就任後には“やっぱり現場を分かっていない”という声が多く出たようです。結果、現場に混乱も生じてしまったと。そのため、FMHの社長に専念してもらうことになったと言われています。
代わって、新社長に就任する港氏は、現場をよく知るテレビマンです。加えて、『東京ラブストーリー』や『101回目のプロポーズ』など、数々の大ヒットドラマを手掛けてきた大多亮氏(63)が専務取締役に就任することも内定しています」(前同)
バラエティにドラマと、フジテレビの全盛期を支えてきた現場のビッグネーム2人が社長と専務という要職に就くことになるようだ。
「ただ、一連の役員人事に最終決定を下しているのはいまだに、“フジテレビのドン”日枝久氏(84)だと言われています。84歳になった今も“院政”を敷いているともっぱらですからね」(同)