エアコン、冷蔵庫、テレビ…使い方でこんなに違う「電気代超節約術」虎の巻15!値上げ地獄に備える“プロの技”の画像
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 緊迫した世界情勢などによるエネルギー価格の高騰が家庭を直撃! 専門家にサイフを守り抜く裏技を伝授願った!!

 ロシアのウクライナ侵攻による物価高騰に続いて、ライフラインの値上げが決定した。

「5月から大手電力会社10社が、そろって電気代の値上げを敢行。東京電力では、標準世帯で月に146円、年1752円の負担増となり、今夏は前年比で1.3倍の電気代が家計を圧迫するという試算もあります」(経済誌記者)

 国民を値上げ地獄が直撃するという。そこで節約アドバイザーの和田由貴氏に、電気代の節約術を聞いた。

「通年で最も電力を消費するのは冷蔵庫ですが、これから暑くなるとエアコンの消費量が上回ります」

 そのエアコンで重要なのは設定温度。資源エネルギー庁によると、27度から28度に上げると、年820円の節約になるというが、快適さは失われてしまう。

「まず風量を強くする。風量を上げても、さほど電力を消費しません。あとは扇風機を活用する。意外なほど電気代がかからず、1時間かけっぱなしでも、1円くらいです」(和田氏)

 続いて、節約アドバイザーでファイナンシャルプランナーの丸山晴美氏が、空調節電の裏技を伝授する。

「扇風機を置く位置は、エアコンの対面がベスト。エアコンの冷気と扇風機の風がぶつかり合い、涼しさが体感できます。これからの梅雨の季節、除湿運転をする方も多いと思いますが、実は冷房運転のほうが効率よく除湿できます。室温は下がりますが、節電を狙うなら、除湿より冷房がオススメです」

 また、エアコンで悩むのが、つけっ放しがいいのか、こまめに切るのがいいのか。前出の和田氏が解説する。

「猛暑日など、外気温と室温の差が激しい日は、外出先から戻ってエアコンを入れると、確かに急激に電力を消耗しますが、室温と外気温の差が少なければ、さほど電気代はかからないので、この場合は切ったほうが節電になります」

 ちなみに空調メーカーのダイキンは、「9時〜18時の間に35分以上、18時〜23時の間に18分以上の外出なら切る」という基準を示している。外気温を考えながらケース・バイ・ケースで判断したい。

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