■『細かすぎて』から木梨憲武&関根勤が消えたワケ

 そんな『呼び出し先生タナカ』と同じ問題をはらんでいる番組があるという。前出の民放キー局関係者は話す。

「それが『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』(フジテレビ系)なんです」

 とんねるず石橋貴明(60)と木梨憲武(60)による長寿バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)は、2018年3月に終了したものの、人気コーナー「博士と助手〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」は『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』とタイトルを替え、特番として放送が続いている。

「もともと、フジには『抜き打ちテスト』のフォーマットで番組をやりたいという意向があり、それが結実したのが今回の『呼び出し先生タナカ』なんです。これは『みなさんのおかげでした』内で人気を博したコーナーを切り取って『細かすぎて伝わらないモノマネ』として特番化した手法と同じです。

 ただ、『呼び出し先生タナカ』と同じように、『細かすぎて』でも“ひと悶着”があり、その問題はいまだに尾を引いていると言われています。特番化してから、レギュラー番組では出演していた木梨さんと関根勤さん(68)が、出演していませんからね」(前同)

『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』は、2018年11月、2019年12月、2020年12月、2021年12月と、年1回のペースでこれまで4回放送されてきた。

 しかし、『みなさんのおかげでした』時代のコーナーで博士に扮してきた木梨と、大博士に扮してきた関根は1度も特番になってからは出演していない。

「とんねるずの2人は長らく“不仲”だと言われてきましたが、お互いに“顔を見たくない”とまで仲が悪いわけではありません。5月29日の『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)にゲスト出演した木梨さんは、石橋さんと“東京ドームでライブをやりたい”とも語っていたほどですからね。

 また木梨さんは常々、“とんねるずでやるべき仕事はやる”と言っています。にもかかわらず、木梨さんが『細かすぎて』に出演しないのは、“終了した番組の1コーナーだけを切り取って復活させるのは違う”という考えだからだともっぱらです。

 そして、関根さんも木梨さんの考えに同調し、“とんねるずが揃わないなら俺は出ない”という思いが強く、出演を辞退したと言われています。それでもフジテレビは『細かすぎて』の特番化を強行したということですよね……」(同)

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