6月19日、東京ドームで開催されるキックボクシングのRISEのフェザー級王者・那須川天心(23)とK-1スーパーフェザー級王者・武尊(30)が対戦する『THE MATCH 2022』。
キックボクシング史上最強を誇り、この試合を最後にボクシングへの転向を表明している那須川と、K-13階級を制覇した王者・武尊との一戦は、日本の格闘技史上に残るビッグマッチとして大きな注目を集めていた。
この『THE MATCH』はフジテレビ地上波で生中継されるはずだったが、放送3週間前の5月31日に、突如中継を見送ることをフジテレビが発表。関係者や格闘ファンの間で大きな騒ぎとなっている。
大会実行委員で、実質的な総責任者である榊原信行氏は都内で会見を行い「原因に明確なものはない」「(一方的なフジテレビに)憤りを覚えます」と表明したほか、当事者である那須川と武尊はそれぞれSNSを通じてやはり怒りのコメントをしている。
《たまたまつけたテレビで人生が変わることもあるし
俺は地上波で 格闘技を見てキックボクシングを始めた だから最後は絶対にテレビでやらないと恩返しが出来ない
この試合を見て格闘技を始める人、何でもいいから何かを始める人 沢山居ると思う
そのきっかけになりたい
確かに時代はネットやYouTubeかもしれない
PPV(有料配信)でやれば沢山のお金が稼げるのかもしれない けれどそんなのはどうでもいい 目先のお金なんてちっぽけだし 俺はお金の力には負けたく無い
この試合は沢山の子供達、未来のある人達、より多くの人に観てもらいたい
それには地上波しか方法は無い
もし地上波でやらないのであれば俺はもうやめてもいいと思ってる
最後なんだ これで終わりなんだ 頼む。
日本はまだまだ出来るはず》(那須川/インスタグラム)
《この試合を決める中で僕と天心選手が唯一同じ気持ちで拘ったのが地上波だった。
この試合を1人でも多くの人に見てもらって1人でも多くの人に夢や希望を与えたい。
無料で誰もが気軽に見れるテレビにはそれだけの力がある。》
《僕がデビューした時は格闘技ブームが終わってテレビで格闘技が全く放送が無くて
命を懸けて戦ってもそれが沢山の人に伝わらないのが悔しかった。
だから子供の頃に夢や希望をもらったように地上波放送を実現させて
1人でも多くの人に格闘技のパワーを伝えたくてこの10年その為にやってきた。》
《色んな事情があってこういう決定をされたんだと思う。
でもやっと一つになれてここから更に盛り上がっていく格闘技界をもう止めたくない。》(武尊/ツイッターで分割投稿)
と、それぞれコメントしている。