■「ちむどんどん」は料理描写が酷評されている 

「杏さんは13年の朝ドラ『ごちそうさん』で主演を務め、『ちむどんどん』と同じく“料理”がテーマの朝ドラだっただけに“姉妹みたい!”と視聴者は大盛り上がりでした。

 ただ、『ごちそうさん』に比べて、残念ながら『ちむどんどん』の料理の描写には、毎週のようにツッコミが入っているんですよね……」(前出の女性誌記者)

 たとえば本作は1970年代を舞台に主人公の暢子(黒島結菜)が沖縄を出て東京のイタリア料理店「アッラ・フォンターナ」で働いている、という設定。

 しかし、ここでまだ日本でほとんど知られていないはずの「ペペロンチーノ」が出たり、「イタリア料理は郷土料理」をモットーとする店なのに、日本に来たイタリアのシェフが持ち帰った逆輸入料理の「カルパッチョ」が出てきた件について、イタリア料理専門家がSNSで苦言を呈する事態に。

「6月17日放送の第50話で、暢子が作ったイカスミパスタは盛り付けがぐちゃぐちゃで美味しそうに見えないうえ、イカスミパスタはヴェネツィアの伝統的イタリア料理なのに、劇中ではまるで暢子が沖縄料理のイカスミジューシーから着想を得た画期的な創作料理みたいに扱っており、視聴者から猛ツッコミの声が上がっていました」(前同)

 また、時代・料理文化の考証以前の問題として、「料理の見た目が美味しくなさそう」という声がネット上には殺到している。

 6月22日放送回で牛肉を赤ワインと香味野菜で柔らかく煮込んでおり、彩りのために生野菜やマッシュポテトが添えられて提供されることが多いイタリア料理“牛肉のバローロ煮込み”が「あんこの固まりに見えた」「彩りもない茶色の塊」と視聴者に酷評。

「主演の黒島さんについても、ところどころ“食べ方が汚い”“箸の持ち方が変”というツッコミがありますが、これだけ主演作が酷評されていると、黒島さんへのダメージははかりしれません。

 杏さんとYouTubeで沖縄料理を作っている際は、本当に屈託なく楽しそうだし、何より撮り方がいいのか、料理が本当に美味しそうでした。この姿を『ちむどんどん』本編で見せてくれれば、“朝ドラ受け”をしている『あさイチ』の博多華丸・大吉も喜んでくれると思います」(前同)

 黒島にとって、半ば不本意な形で再注目されてしまった料理動画。杏の「最後まで頑張って!」を支えに、黒島は最後まで乗り切れるかーー。

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