■「日本には、ポスト安室ちゃんが必要なのかもしれませんね」

 さらに安室が「SUPER MONKEY‘S」に所属していた時期にレギュラー出演していたNHKの音楽番組(『ポップジャム』と思われる)に小泉が出演した際を振り返り、

「色んな曲をメドレーみたいに歌うところがあって。自分の『なんてったってアイドル』もメドレーに入ってるんだけど、私ってそういうのすごい弱いのね。どこから入るかとか。メドレーとかにされちゃうと」

「入るところがわからなくてリハーサルの時とかも間違えたりしていたら、本番で踊ってる安室ちゃんが私の方の顔を見て、笑顔で“はい”ってやってくれて。かわいいし優しい、大好き!」

 と話していたのだ。

 ちなみに、小泉とYOUはその後、K-POPにハマった者同士21年8月に『FRaU』で前後編の対談をしたがここでも小泉は、

「安室ちゃん人気はすごかった。みんなが安室ちゃんになりたくて真似したし、アムラーが街にあふれたわけだし。時代の流れの中で、真似したい、なりたいと思う存在になるってものすごいことだと思うんですよ。アイドルにもっとも必要な部分はそこだと思うんですね」

「実際に安室ちゃんはお洒落でかわいくて、歌もダンスもうまかった。そして、生きざまもかっこよくて潔かった。生きざままでも真似したいと思う、彼女のような強いアイコンは今いないですよね。代わりに10代の子たちはK-POPに憧れ、K-POPを真似し、目指して留学する子たちも出てきている。

 日本には、ポスト安室ちゃんが必要なのかもしれませんね。『出てこい新星!』って心から思います」

 と、「安室奈美恵がいなくなったことが、日本の芸能界の大きな転換期になっているのでは」という考察をしていたこともある。

「安室さんの影響力は引退後も健在で、19年9月16日に沖縄県宜野湾市の宜野湾トロピカルビーチで安室さんの楽曲を使った花火ショーが行われた翌朝は、ファンや関係者がゴミ拾いなどボランティア活動に勤しんでいたほか、“引退後”の21年7月に本人が紺綬褒章を受章したことが明らかとなり話題を集めたこともありました」

 5月15日には沖縄本土復帰50年を記念し19年に放送したドキュメンタリー『安室奈美恵 最後の告白』が放送された安室。改めて、存在の大きさが伝わったー-。

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