■海老蔵ファミリーが出演する「プペル歌舞伎」から松竹が外れ……

 以前から、海老蔵と松竹の間には不協和音が生じているという報道があった。

 2021年11月の『デイリー新潮』では、海老蔵が1年半の間に歌舞伎座に出たのはわずか1か月。歌舞伎界全体で盛り上げなくてはいけない「市川團十郎襲名興行」だが、松竹と海老蔵の関係は微妙になってきていると伝えていた。

 今年1月に上演された海老蔵、市川ぼたん(11)、勸玄くん(9)が出演した新作歌舞伎『プペル~天明の護美人間~』は当初、主催と制作を松竹が担うと発表されていたものの、その後に海老蔵や原作の絵本『えんとつ町のプペル』の作者でお笑いコンビ・キングコング西野亮廣(42)の事務所による「新作歌舞伎『プペル』実行委員会」に変更された。

 松竹が外れたのは、前例のない高額な料金設定、海老蔵一家のファミリー色が強すぎるキャスティング、そして歌舞伎については素人の西野が空間・美術演出を担うためだったと言われている。

 海老蔵は11月、12月に歌舞伎座で「13代目市川団十郎白猿襲名披露」が控えている。6月23日に「七月大歌舞伎」の取材会が行なわれたが、ここで海老蔵は「(襲名前に)見られるのはいつまでですか?」と言う質問に「9月も歌舞伎座でやりますし」と答え、勸玄くんの襲名披露の演目についても「(2年半前に予定していた)外郎売はやりません」とコメント。

 ところが、会見終了後、松竹から「9月以降の歌舞伎座の公演内容については、すべて使用NGにしてください」といった要請があったと、7月3日の『日刊ゲンダイDIGITAL』が報じた。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5