■バラドル女王の活躍が隠れてしまった

 これはもちろん、ドラえもんが未来に帰ってしまったあと、ウソが本当になるひみつ道具『ウソ800』を使ったのび太がポツリと「ドラえもんは帰ってこないよ。もう、二度とあえないんだから」とつぶやいた結果、ドラえもんが帰ってきて、のび太が泣きながら「うれしくない。これからまた、ずうっとドラえもんといっしょにくらさない」と、泣きながらドラえもんと抱き合う神回と名高いエピソードに由来するものである。

「実際のマンガのシーンは『最終回』ではなく連載再開の第1回目だった、という野暮な指摘をする声もありましたが、実際に芯を食ったツッコミでした。

 岡野さんと酒井さんの深い関係性が伝わってきて“こっちも泣けた”という好意的な声も少なくない。結果的に、誰の好感度も下がらない心温まる企画になったんですが、このインパクトの大きさに後続の仕掛け人がちょっと損をしてしまったかもしれません。真に注目されるべきは、こっちだったと思うんですけどね……」(前出の専門誌記者)

 その人物とは、事務所の後輩で親友のプラチナボーイズ小池成(32)を相手にドッキリを敢行した朝日奈央(28)。「“帰れ”って言ったことないし思いついたこともない」と、事前に不安を明らかにしていた朝日は、バラエティ番組への取り組み方について小池に説教を行おうとしたのだが……。

「説教が未経験すぎて言葉が出てこなかったばかりか、実は本格的なドッキリの仕掛け人をやったことすらなかったん。考えてみればバラエティ女王ではありますが、目や鼻にコインをはめたり、大量の輪ゴムを巻いて顔肉がミチミチになったりと、身体を張る側でしたからね。

 21年5月に『ファンケル』のCMに起用された際や同年3月に『ひるおび!』(TBS系)のコメンテーターに起用された際もドッキリを疑っていたくらい、“かけられる側”でもありました」(前同)

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