■開運商品販売や風水鑑定士育成も
一方で、風水に関心がある人を狙い、開運商品販売と独自の風水鑑定士育成を行っている悪質な社団法人もある。
「商品を購入した者が“私が事業で成功しているのはこの団体のおかげ”と言って、いつの間にか鑑定士になって営業側に回ってしまうんです。このマルチ手法で被害が拡大しました。昨年1月、約20人が被害総額約1億1000万円の返済を求め、同団体と代表に対して起こした民事訴訟が、今も東京地裁で争われています」(前同)
原告側は、「今のあなたの運気は最悪」「3年後に息子が死ぬ」などと脅され、商品を買わされた、と主張している。
「同法人は現在もウェブサイトで“波動の高い奇跡の水(1本6480円、2リットル×6本)”、ブレスレット約14万円、ネックレス約23万円など、高額商品10種類ほどを販売しています」(同)
■ネットの占い鑑定も要注意
旧統一教会の信者を10年間続けた後に脱会し、現在は悪徳商法評論家の多田文明氏が、身近に潜む霊感商法の恐怖と、引っかからない方法について語る。
「私の入信のきっかけは、知人に誘われたバレーボールの集まりです。プレー後、ビデオを見ようと誘われ、そのまま入会。入り口は本当に身近なところにあるんです。最近では、ネットの占い鑑定も要注意です。不安を煽り、回答を小出しにし、約3年もやりとりして総額1700万円請求されたケースもあります」
ハマってからでは、手遅れ。くれぐれも注意を!