■財テクアイドル直伝仕事ゲットの交渉術

杏璃「補正下着を手掛けたときも、最初は全然、相手にされなかったのよ」

ゆま「杏璃さんプロデュースの『Andijur』は、めちゃくちゃ人気ですよね」

杏璃「アハハ、宣伝みたいになっちゃって、ごめんね。だけど、あれも販売に至るまで大変だったの。いろんな会社にオファーをかけたけど、どこも“一緒にやりましょう”とは言ってもらえなかった」

ゆま「どうして!?」

杏璃「だって、今は物が売れない時代のうえ、女優さんやモデルさんがプロデュースしても1~2年で終わるのが当たり前。そんな難しいものを、グラビアアイドルがやっても、売れるわけがないって」

ゆま「厳しいことを言われるんですね……」

杏璃「そんなものだよ(笑)。そこで“分かりました”ってシュンってなっちゃうと、そこまででしょ。だから、たとえば、“お金はこっちで出すので、物だけを作ってもらえませんか?”とか、やり方を変えて、なんとか道を切り開いていく感じだよ」

ゆま「すご! そういうことも全部、杏璃さんがやっているんですか?」

杏璃「そうだよ。交渉も私が行っているよ」

ゆま「杏璃さんが直談判しにきたら、なかなか断りづらいかも」

杏璃「ウフフ。ちょっと、そういう下心はあるよ(笑)。でも、どんな方法でもいいから、自分がやりたいことを成し遂げたいのよね」

ゆま「ほんと、やっぱりカッコイイです! 私なんて石橋を叩いて、叩いて、最後は壊しちゃうタイプだから、杏璃さんみたいに堂々と大胆に行動できる女性が羨ましいです」

杏璃「もっとね、バカだと思われちゃえばいいのよ」

ゆま「え? どういうことですか?」

杏璃「バカって最高だよ。変に賢い人だと、交渉事もいろいろと段取りを踏んで、失礼のないようにとか考えちゃうでしょ。でも、バカだと思われていれば、いきなり押しかけて交渉しちゃっても、意外と許されちゃうというか……。最初のハードルを下げて見てもらえていると、普通のことを言っているだけでも、ちゃんとしてると思ってもらえる(笑)」

ゆま「なるほど~。ちなみに私は最近、自分に足りないのは“女の3K”だと思っているんです。3Kとは、“かわいく、賢く、か弱く”。でも、全然できない(笑)」

杏璃「ええ~!? 嘘でしょ。ゆまちゃん、めちゃくちゃ得意そうじゃん!」(次号につづく)

すぎはら・あんり 1982年6月12日、広島県生まれ。1998年芸能界デビュー、2005年からグラビアをスタート。その後、株式投資で何度も成功を収め、現在は財テクアイドルとして活躍中。

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