海の向こうから衝撃的なニュースが届いた。
「大谷翔平(28)が所属するエンゼルスのモレノオーナーが、球団の売却を検討していると発表しました。寝耳に水の話で、選手の間にも動揺が広がっています」(スポーツ紙デスク)
この一件は、来年3月に開催されるWBCの選考にも、大きな影響を及ぼすことになりそうだ。
「8月中旬、日本代表の栗山英樹監督が、日ハム監督時代の“教え子”でもある大谷を視察。大谷自身は、WBC出場に前向きでしたし、エンゼルスのGMも容認していた。これで、大谷の日本代表入りの可能性は高いと見ていたんですが……」(スポーツ紙メジャー担当記者)
今後の行方について、大リーグ評論家の福島良一氏は、こう見ている。
「球団の売却は、すぐには決まらないと思いますし、大谷は来季もエンゼルスでプレーすることになるでしょう。本人が希望したら、WBCへの参加の意思は、尊重されると思います」
そう話す背景に、メジャーの“価値観の変化”があるという。
「大会を重ねるごとに、WBCで金メダルを獲ることが重要になっているんです。エンゼルスのマイク・トラウト(31)など、次々にスター選手たちが出場を表明しているのも、そうした意味合いが強いんでしょう」(前同)
早くも「史上最強」の声も上がるアメリカ代表に対抗するには、日本もトップ選手を集めた“ドリームチーム”の結成が必須となる。
「つまり、大谷だけでなく、他の日本人メジャー選手たちの出場が不可欠です」(前出のメジャー担当記者)
投手陣の柱として期待したいのが、大谷と同じく栗山チルドレンでもある、パドレスのダルビッシュ有(36)。2009年の「第2回WBC」では、主にクローザーとして世界一に貢献した。
「抑えではなく、エースとして期待されているかが、出場への決め手になるのでは。栗山監督は、選手の立場を尊重してくれる人なので、心配はいらないと思います」(前出の福島氏)
打者なら、カブスの鈴木誠也(28)だろう。
「今季の成績を見ると、期待以下と思われるかもしれませんが、エース級の投手を打っていますし、欠かせない存在ですよ」(前同)
大谷、ダルビッシュ、鈴木が中心になり、その脇を固めるのは――。
「野手は村上宗隆(22)、吉田正尚(29)の他に、機動力がある塩見泰隆(29)が有力。投手は、山本由伸(24)、佐々木朗希(20)ら本格派だけでなく、青柳晃洋(28)、與座海人(26)というサブマリンが候補に挙がるでしょう」(前出のデスク)
選手の選出に関し、06年のWBCで日本代表正捕手として世界一に貢献した評論家の里崎智也氏は、こう話す。
「サプライズとかはいりません。勝てる戦力が選ばれるでしょうし、それだけのメンバーがそろっていると思いますよ」
夢の「侍JAPAN」結成に、今から期待したい。