■SMAPは「フジテレビ最大の遺産であり強み」

 フジテレビでは1996年4月からSMAPが解散する2016年12月まで『SMAP×SMAP(スマスマ)』を放送。木村は『ロングバケーション』、『ラブジェネレーション』、『HERO』、『プライド』、『エンジン』、『CHANGE』など、数々の月9ドラマで主演を務めてきた。

「2014年の『FNS27時間テレビ』はフジテレビ開局55周年記念ということもあり、SMAP全員で総合司会を務めるなど、SMAPとフジは超蜜月関係にあったんです。

 グループの軸とも言える『スマスマ』はカンテレとフジがタッグを組んで制作していましたが、あの頃のフジには勢いがありましたし、実際に視聴率もめちゃくちゃ良かった。ところが、今では日本テレビの一強状態。11年連続で個人視聴率3冠王ですからね」(前出の制作会社関係者)

 9月16日発売の『FRIDAY』(講談社)が掲載した、7~8月に放送された「主要バラエティ番組コア視聴率ランキング」では『世界の果てまでイッテQ!』を筆頭に、ベスト10には日本テレビの番組が9つランクイン。さらに上位20位までで見ても、16番組が日本テレビの番組だ。

「テレビ各局が最重要視している13~49歳のコア視聴率では日テレが圧倒的なんです。フジは現状、TBSと2~3位争いを繰り広げているといったところで、日テレの牙城は崩せる感じは全くありません。

 加えて、日テレはTOKIOKing&Princeといったジャニーズの主要グループとそのメンバー――ジュリー派とも言えますが――をしっかり囲い込んでいますからね。一方のフジにとって最大の遺産であり強みは、あらためてSMAPなのではないか、となっているんです」(前同)

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