■コア視聴率は『ZIP!』が優勢

 視聴率苦戦が続くフジテレビにあって『めざましテレビ』だけは好調で、同時間帯の世帯視聴率でもトップをキープしている。

「しかし、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率では『ZIP!』に差をつけられているんです。『めざましテレビ』のコアは3%前半から中盤、『ZIP!』は3%後半から4%を超える日も少なくないですからね。

『ZIP!』はエンタメコーナーを充実させ、番組内で『泳げ!ニシキゴイ』などのドラマを放映するなど、明らかに若者向けの構成を意識して、それが数字に結びついているんです。

 その差は徐々に開きつつあるなかで、一方の『めざましテレビ』は“迷走”していると関係者の間ではもっぱらです。10月以降も三宅正治アナウンサー(59)と軽部真一アナ(59)が続投するといいますからね」(前出の制作会社関係者)

■三宅アナ&軽部アナの“続投”にフジ内部からも不満の声

 三宅アナは『めざましテレビ』の総合司会を、軽部アナはエンタメキャスターを長年にわたって担当している。

 大ベテラン2人が今秋ともに定年を迎え、秋の改編で『めざましテレビ』を卒業することになれば、番組にとって大きな打撃になる、とかねてより一部メディアが報じていた。

 三宅アナと軽部アナは、この7月の人事で役員待遇のエグゼクティブアナウンサーに就任。フジテレビに残るのは間違いないとみられていたものの、『めざましテレビ』に残るのか、卒業して別の番組を担当するのか、それとも教育係などに回るのか、その処遇は明らかになってはいなかった。

「その2人が10月以降も続投することに決まったようなんです。2人が出ているから見ているという視聴者も少なくないですが、テレビ各局、そしてフジテレビが狙っているのはコア視聴率ですからね。

 還暦の三宅アナと軽部アナがコア視聴率を持っているかと言えば、決してそうではないでしょう。そのため、2人が続投するという人事にフジ内部からも反発の声が出ているといいます」(前同)

 今後ますます『ZIP!』と『めざましテレビ』のコア視聴率の差は開いていく可能性もあるだろう。

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