国税局、佐川急便、アマゾン…本物ソックリ!「ポチるな危険」詐欺メール実例集の画像
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〈あなたの所得税が、まだ納付されておりません。もし最終期限までに納付がないときは、税法のきめるところにより、不動産、給料などの差押処分に着手致します。滞納金合計:4万円〉

 ある日突然、こんなメールが届いたら、あなたなら、どうするだろうか。送信元は「国税庁」、納付期限は本日中で、〈お支払いへ→〉とURLをクリックするよう、指示されている……。このメールが実際に届いたフリーライターは、こう語る。

■e-Tax還付金のメールが?

「冒頭の文言が〈e-Taxをご利用いただきありがとうございます〉。以前、ネットで確定申告を行い、e-Taxから還付金の処理状況についてメールを受け取ったこともあるので、申告漏れの通知かと思ったんです」

 だが、要注意。実はこれ、最近、流行している“詐欺メール”の一つなのだ。

「それでふと、送信元アドレスを見ると、国税庁とは無関係な英字の羅列。また、日本語がおかしく、文中に“税”や“値”などの漢字が、中国語の繁体字表記であることに気づきました。滞納金も4万円とキリがいいのもおかしいと思い、ネットで“国税庁 詐欺”と調べたら、類似例がたくさん出てきました」(前同)

■政府や企業になりすまし

 悪質商法ジャーナリストの多田文明氏も、こう語る。

「8月の中旬以降、国税庁を装った詐欺メールの被害報告が急増しています。かつては“100万円あげます”といった、明らかに怪しいものが多かったんですが、近年は政府や企業になりすました手口が多く、巧妙化しています」

 本物ソックリの例は他にもある。多いのが、クレジットカード会社・JCBを装った【My JCBカードご利用確認】との題名がついた詐欺メールだ。

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