■不祥事を起こした芸人を巧みにさばく手腕に注目!

 この動画について、お笑いライブの制作スタッフはこう語る。

「『RED Chair+』の対談では、軽妙なスタンスで渡部さんの話を引き出していた東野さんですが、今回の動画ではニヤニヤ笑いながら渡部さんをイジるなど、かつて“白い悪魔”と呼ばれた裏の面が見えて、お笑いファンにはたまらない内容でした。一方、渡部さんも食レポをイジられながらも、芸人さんらしく対応。東野さんとの一連の絡みによって、なにか憑き物が落ちたような印象を感じました」

 近年、不祥事を起こした芸人との絡みが多く、そのたびに手腕に注目が集まる東野幸治。その独特の話術、スタンスについて、数多くのお笑いコンビを手がける構成作家はこう解説する。

雨上がり決死隊の解散発表の際、その場がシリアスなムードになったところで“オレ、このあとケツあんねんけど”という発言で、一気にお笑いに引き戻した手腕は本当に見事でした。自身のYouTubeでTKO木下隆行(50)に、“謝罪慣れしてません?”とツッコむなど、世間と芸能界の間に立つような、独特のスタンスは唯一無二。視聴者が言ってほしいことをズバッと切り込む辛辣さがありながら、不祥事を起こした芸人の立場にも寄り添えるのが、東野さんの魅力です」

 また、TVやWEB番組を手がける制作会社の関係者は、

「4月30日に放送されたバラエティ番組『1億3000万人のSHOWチャンネル』(日本テレビ系)で、妻の佐々木希(34)さんが食レポに挑戦しましたが、やはり渡部の食レポにはかないませんでした。

 今回の動画で、渡部さんがもっともらしく食レポし、それを誰かにイジられる、という新しい構図に可能性を感じました。地上波は無理でしょうが、ネット番組や有料チャンネルでは可能性があるかもしれません。逆を言うと、まさかこれ以上不祥事は起こさないでしょうし、安心できる存在かも。個人的には『相席食堂』(朝日放送)で千鳥にイジられる姿を見てみたいですね」と語った。

 築き上げてきた好感度を完全に失い、守るものがなくなった今、復活の糸口が見えてきたかも?

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