■『ラヴィット!』はニュースに疲弊した視聴者の“オアシス”に

 制作会社関係者は話す。

松山英樹選手(30)が『マスターズゴルフ2021』で劇的な優勝を果たした際も、ダチョウ倶楽部上島竜兵さん(享年61)が亡くなったときにも『ラヴィット!』は通常運転でした。番組も川島さんも“ニュースをいっさい扱わない”という姿勢を貫いていて、それが殺伐としたニュースに疲れて、癒しや笑いを求めている視聴者から支持されているんです。

『ラヴィット!』は徹底的に笑いに徹し、“早朝のハードコア大喜利番組”という独自のポジションを確立。この日の番組では『笑っていいとも!』の話題を取り上げましたが、その『ラヴィット!』が今や“令和の笑っていいとも!”という番組になっていますよね」

『ラヴィット!』を受け、ツイッターでは『笑っていいとも!』がトレンド入りするなど、番組の影響力はやはり日に日に高まっていることがうかがえる。

「他局が朝ドラや情報番組を放送する中、早朝のバラエティ番組という唯一無二の内容で、『ラヴィット!』は“役得的”でもありますが成功していますよね。もちろん他局は情報・報道機関として国民の必要となる情報を報じるという役割を担っているということで、今回も北朝鮮のミサイル発射のニュースを伝えたわけですよね。

 ただ、やはり暗いニュースや怖いニュースばかりを見続けると、疲弊してしまいますからね。そういった人にとって『ラヴィット!』は“オアシス”になっているんです。20~34歳の若い女性の個人視聴率では、同時間帯でコア視聴率トップの『スッキリ』(日本テレビ系)を超える日も増えてきています」(前同)

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