■生々しい悪人を演じたことが復讐シリーズにつながる!?

 また21年には、1月クールを同スタッフで2つの番組に分割する変則的な企画を行ない、『直ちゃんは小学三年生』と『東京怪奇酒』でテレビ東京の深夜ドラマ連続主演を果たした。前者は楽しく撮影できたものの、後者はホラー嫌いだったため《両極端なものが一緒に来た》としつつも、我慢と忍耐力が育ったこと、1日に台本30ページ分撮影するハードスケジュールをこなしたことで自信がついたことを同インタビューで語っている。

「21年1月クールの『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(日本テレビ系)では、短気で攻撃的だけど根は純粋で素直なヤンキー黒川森生、今年7月クールの『ユニコーンに乗って』(TBS系)では大手不動産グループの一人息子で以前から主人公(永野芽郁)に思いを寄せる相手役・須崎功と、いろいろな性格の役を演じてきました。

 特に『ユニコーン』については、当初“西島秀俊さん(51)の当て馬枠ではないか”と思われていたのが、最終回で無事に恋を成就させ、視聴者を“ロス”にしましたね」(前出のテレビ誌編集者)

 くわえて、『復讐シリーズ』にうってつけの役を演じた経験もあるという。

「19年放送の連ドラ初主演作『スカム』(MBS)で、杉野さんは一流企業に就職するもわずか半年でリストラされ、その後詐欺師として道を踏み外し暗躍……という悪役を演じています。悪役ではありながら、同情すべき点もあり他人ごとではない生々しい部分も演じきっていて、そうした要素は“復讐シリーズ”に通ずるところがあるはず。

 きっと、23年1月の“月10”では、草なぎさんに負けない名演技を見せてくれるのではないでしょうか」(前同)

 草なぎ剛と木村拓哉、2人のSMAPと共演し大きく成長を遂げた俳優・杉野遥亮。蓄えた実力を、アカデミー賞俳優との再共演で出し切ってほしい!

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