NHK朝ドラ「東西格差」!『舞いあがれ!』福原遥、趣里、上白石萌音と広瀬すず、『ちむどんどん』黒島結菜との「明確な違い」とは?【NHK朝ドラを専門家が徹底解析】(1)の画像
福原遥 ※画像はNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』公式ホームページより

 10月15日、女優の趣里(32)が2023年度後期のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』のヒロインに決定したことが発表された。『ブギウギ』はNHK大阪放送局(※コールサインのJOBKからBKの略称で呼ばれる。以下BK)によって制作される予定で、趣里はオーディションを経て選出された。

「NHKの朝ドラは、原則として、東京放送局が前期、大阪放送局が後期を制作することになっています。現在放送中の朝ドラ2022年度後期の『舞いあがれ!』の主演の福原遥(24)も、21年度後期の『カムカムエヴリバディ』に出演した上白石萌音(24)、川栄李奈(27)も、オーディションで選出されたヒロイン。すでに人気の女優でも、ガチンコのオーディションを受けてふるいにかけられているわけです」(夕刊紙デスク)

 一方で、オファーで主演が決定する場合も多い。2022年度前期作品で、NHK東京放送局(※コールサインのJOAKからAKの略称で呼ばれる。以下AK)制作の黒島結菜(25)主演の『ちむどんどん』や、18年度前期作品で、AK制作の広瀬すず(24)主演の『なつぞら』は、NHKサイドによるオファーでヒロインにキャスティングされている。

「オーディションヒロイン」と、「オファーヒロイン」の間に差はあるのか――。本誌は朝ドラに関する記事を多く執筆し、著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版)などの著書がある田幸和歌子氏に分析してもらった。

「2014年度後期作品『マッサン』のシャーロット・ケイト・フォックスさん(37)、15年度前期作品『まれ』の土屋太鳳さん(27)、15年度後期作品『あさが来た』の波瑠さん(31)、16年度前期作品『とと姉ちゃん』の高畑充希さん(30)と、AK制作、BK制作共にオーディションヒロインが続いていた時期がありました。

 ただ、よく言われている“オーディションヒロインがBK朝ドラに多い”という傾向は、確かにあります」(田幸和歌子氏=以下同)

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