■カットされなかったシーンから見えてくる今後の展開

《彼なりの優しさゆえ、第3話で光は、少し大胆な行動に出ます。修羅場もあり、光にとって気まずい場面もあり…光の表情や動きにも、ぜひ注目してください!》

 板垣は10月19日の『フジテレビュー!』の公式インタビューでそう話していたが、予告の意味深なシーンは本編に登場しなかった。

 この件に視聴者も気づいており、

《ブチギレシーンは編集でカットされたんかな…でも全体バランス観ると、多分不協和音となり浮き出てしまうから、カットして正解かもね。せっかく撮影したのはもったいないが。》《このシーン3話の予告にあったけどカットされてたのなんで!》《気になってるのが、紬の弟の光が予告で喋るセリフが次回に出てこない点》

 といった声がSNSに寄せられている。

 同話には、紬とそこまで交流のない萌(桜田)が自室で母親(篠原涼子/49)に、「(紬が兄を気にかけてくれるのは)ありがたいんだけどさ。でも何かちょっとイラッとするよね」「今まで何があったかも知らないで久しぶりに再会してあなたのために一生懸命手話覚えますって。自分はその間湊斗君と仲良く楽しくのんきにへらへら生きて……」と愚痴を言っている場面があるため、その前のシーンに件の「光(板垣)から電話で釘を刺される」があったのではないか……という説もある。

「注目度がとてつもなく高い作品だけに、熱心なファンは本当にささいな部分も見逃さない、ということですよね。

 第3話の光については、“湊斗君的にはこう……。俺に何も言うことないんか!って思うんじゃない?”と、無自覚に無神経な行動をとっていた紬を諫めたり、直接、湊斗(鈴鹿)に会って“代わりとか思ってない。好きな人いなくなったからいる人好きになったんじゃない”と、あらためて姉はちゃんと湊斗が好きなことを伝える場面などはカットされずしっかり描かれていて、本当に湊斗を大事に思っていることが伝わってきます。

 それだけに、今後は想との対立が改めて描かれるのではないか、と考察する視聴者もいますね」(前出のテレビ誌編集者)

 ミステリーやサスペンスではない作品が、ここまで視聴者に深く考察されている。『silent』の社会現象ぶりが改めて伝わってくる出来事と言えそうだ。

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