■清原果耶を愛でるだけのドラマ?

 さらに2人は高校の写真部を訪れるのだが、ここで翡翠はセーラー服姿で登場する。女子写真部員たちがモデルになってほしいと言い出したためだったのだが、これも話題になり、ツイッター上では「やばっ、きゃわいすぎる」」「視聴者へのサービスタイム!」など、絶賛の声が多くあがった。

 今回は指摘どおりのサービスシーンが多めなうえ、清原果耶が迫真の演技を見せる降霊シーンもあり、見ごたえのある回だった。しかし、視聴率を見ると、世帯平均で5.1%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、少しさびしい数字になってしまった。キャストは万全、内容も申し分ないのだが……。

 表面的に見ると、単に清原果耶を愛でるだけのドラマと思えるかもしれないが、面白くなるのは、これからだろう。公式サイトのキャッチには“すべてが、伏線。”と書かれている。そのとおりで、毎回、事件を解決するルーティーンの中で、メインの“透明な悪魔”事件につながる伏線が巧妙に散りばめられているのだ。

 たとえば今回の放送では、透明な悪魔による殺人事件で、遺体が漂白剤で洗われていたことが分かった。これらつながったとき、物語はどんな盛り上がりを見せるのか? お楽しみはまだこれから、というわけなのだ。

 清原はサービスショットだけでなく、毎回の降霊シーンで、本当に別人が乗り移ったかのようなすさまじい演技を見せている。透明な悪魔編が本格的に動き出したとき、清原がどんな翡翠を見せてくれるのか、楽しみに待ちたい。(板橋六郎)

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