■「重なり過ぎててパク・ソジュンも複雑な心境だろうな」の声も

「その中のひとつに、不幸な事件に巻き込まれ、天涯孤独の身になってしまったパク・ソジュン演じる主人公のセロイが、女優のクォン・ナラ(31)演じる初恋の相手で幼馴染のスアと街中で偶然の再会をはたすシーンがあります。

 偶然出会った2人でしたが、この夜、生まれて初めてのハロウィーンをスアと楽しむことで、父親を亡くした悲しみと憎しみからひと時でも解放され、笑顔を見せるセロイが印象的な名シーンとなっています」(前出の情報誌編集者)

 今回、多くの若者たちの命を奪った事故を受け、ドラマ『梨泰院クラス』のファンたちからは「『梨泰院クラス』のあのハロウィーンの名シーンがこれからは悲しみの象徴になってしまうのは本当につらい」「今後ドラマを見返すたびに今回の事故を思い出すのは悲しい」「あまりに設定がかぶり過ぎててパク・ソジュンも複雑な心境だろうな」などの声があふれているという。

「ドラマには、梨泰院の狭い路地で多くの人が行き交い、逃げ場のないほど密集しているような風景画像も出てくるため、どうしても今回の事故と重なってしまう。 

 なかには『ドラマの聖地巡礼的に梨泰院を訪れていた人も少なからずいたんだろうな』『あのドラマを好きな人なら、セロイやスアのマネして梨泰院でハロウィーンを盛り上がりたい気持ちもわかる』『人が集まり過ぎたの、ドラマヒットの影響もあるんだろうな』などの声も聞こえてきています」(前同)

 作品や出演者にはもちろん罪はないが、どうしてもイメージを重ねてしまう人が多いのも事実。2度と同じ事故がくり返されぬよう、原因の徹底解明を望む声も多い。

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