■「Jの山下真司」が「Jの金八先生」から引き継ぐことに

 滝沢氏はJr.時代にV6のバックダンサーを務めていたり、V6では特に三宅と仲が良かったことで知られている。同じ90~00年代前半のジャニーズを支えたアイドルとして切磋琢磨した仲だった。

「にもかかわらず、今回、滝沢氏は具体的に辞める理由が明らかにせず、話の多くは代理人弁護士を介しているような現状だといいます。それだけに、後を任される井ノ原さんには、辞める前に少しくらい相談してほしかったとか、なぜ言ってくれなかったのか、というところで、滝沢さんに寂しさと悔しさの混ざった怒りを持っている、ということです」

 もっとも、礼儀や風紀に厳しい滝沢氏が、こうした不義理ともとれる行動をしているのは、よほど何か言えない理由がある、と考えるのが自然な部分もある。井ノ原もそこは理解しているのだろう、滝沢氏に直接会って報告した際に、「退任の理由はあえて尋ねなかった」と会見で明かしている。

「滝沢さんは、Jr.にとってみれば、本当に先生のような人だといいますね。

 数多入るJr.ひとりひとりの名前をきちんと憶えており、舞台などが終わったらJr.みんなを連れてバーベキューに行く。そこでは、美味しい肉を焼いて食べさせながら、それぞれに“あのとき、強く言って悪かったな。でもこういう理由があって~~”と、語りかけていたそうです。

 厳しい指導をしながら同時に親身にフォローし、Jr.それぞれのことを本気で考えていたといいますね。本当に、まるで金八先生のように。

 同じく熱血教師の代名詞である“山下真司”と呼ばれ、ジャニー氏のような一面も持つという井ノ原さんがその後を引き継ぐことになるわけですが、“今後どうなっていくのか……”と感じているJr.たちは多いでしょうね」

 会見にて井ノ原は滝沢氏について、

「彼が辞めるということよりも、彼が始めて続けてきたことを僕は心から尊敬している。ジャニーさんの後を継ごうとしていた意志は半ばになってしまうかもしれないけど、僕たちが受け継いでいくことを伝えました。『任せて!』と言ったら(滝沢さんは)『もちろんですよ』と言ってくれました」

 と話している。

 滝沢氏からジャニーズJr.たちの将来を請け負った井ノ原。滝沢氏と同じく、優しくも厳しい井ノ原なら、また新たなジャニーズJr.育成を見せてくれるのだろう。だが、滝沢氏の「電撃退所」に岸、平野、神宮寺、キンプリ3人の「電撃離脱」。芸能界ナンバーワン事務所に今、大激震が走っているのは、間違いない――。

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