■煽るほどの「対決」ではなかったうえ「指クイ」もカット

『クロサギ』には井之脇海(26)演じる神志名将という刑事がいる。彼はとある経緯から「刑事だから」という以上に詐欺師を憎悪しており、平野演じる黒崎と対決することが、放送前から明かされていた。

 そして、第2話の予告では夜の屋外で「……東京中央署の、神志名です」と黒崎と初顔合わせをする――という期待させるシーンが流れたが、これがある種の“ウソ予告”だったのだ。

「確かに該当シーンはありました。しかし、それは第2話の本当にラスト1分にも満たない場面。黒崎と神志名が顔を合わせたのはそのシーンだけなうえ、この場面の後はとぼける黒崎を無言で殴りつける、というものでした。

《2話でバチバチやりあうのかと思っていたのに……》というファンの不満の声もあり、信頼を損ねた感もある。そのため、第3話予告の”強敵シロサギ・白石(山本耕史)が立ちはだかる!”とうたい文句を信用しない視聴者も多かったのかもしれません。

 くわえて、第2話予告については、“平野が人差し指を曲げて相手の視線を引きつける『指クイ』をする”という胸キュンシーンがありましたが、これが本編ではまるまるカットされてしまったのも、ファンから不評の声が出ていました」(前出の制作会社関係者)

 また、平野だけでなく、ヒロイン役の黒島結菜(25)にも不安要素があるともっぱらだ。

「黒島さんは『クロサギ』で検事志望の大学生・吉川氷柱を演じる直前の9月30日まで放送していた、NHK連続テレビ小説ちむどんどん』で主演を務めていました。

 しかし、同作が朝ドラ史上例を見ないレベルの低評価となってしまったため、イメージを払しょくするためにも失敗は許されない状況にある。そうしたプレッシャーも影響しているのか、『ちむどんどん』中盤からたびたび指摘されていた彼女への“激ヤセ”の声は、いまだに続いていますね……」

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