■“ジャニーズ忖度”に「なんだよ、それ」と狂犬発言

 2017年11月に放送された『スッキリ』では、雑誌社が主催するイベントを取り上げた。このイベントには新しい地図の3人が出演していたため、ジャニーズ事務所と深いつき合いの日本テレビ編成部はイベント自体を取り上げることを嫌がっていたと、当時の『週刊文春』(文藝春秋)が伝えていた。

 しかし、それを知った番組MCの加藤が「うちは忖度する番組ではない」と主張し、『スッキリ』でもイベントを取り上げることに。ところが生放送では、3人が映っている場面をカットしてオンエアしたのだ。

 これに激怒したのがナレーションの「天の声」して出演する南海キャンディーズ山里亮太(45)だった。山里はVTRに映っていない新しい地図の3人について「香取くんと草なぎくんと、吾郎ちゃんも選ばれてるのよね」とコメントし、さらに加藤が、「なんで(VTRに)いないの? なんだよ、それ」と不満を漏らした。

『週刊文春』によると、山里と加藤の発言により、現場はパニックに陥ったという。

■来年3月『スッキリ』終了でさらに「怖いものナシ」に!?

 前出の芸能プロ関係者が続ける。

「その後、パラリンピック絡みで稲垣さん、草なぎさん、香取さんが『スッキリ』に出演する機会も増えましたが、これも加藤さんの男気発言や忖度しない姿勢がきっかけになったのかもしれません。

 そしてキンプリを脱退する平野さん、岸さん、神宮寺さんにも同じように“忖度でテレビに出られなることはあってはならない”という趣旨の発言をしたわけです。加藤さんにしてみれば日本の芸能界の圧力、忖度は、自分には関係ないといったところでしょう。

 来年3月には『スッキリ』が終わるという話も出ていますから、今まで以上に怖いものナシなのではないでしょうか」

『スッキリ』を巡っては、2021年3月の放送でのアイヌ民族への不適切な表現がBPOから「放送倫理違反」と指摘されるなど、これまでさまざまな問題が噴出したこともあり、何度も打ち切り説が報じられてきた。

「BPOに『放送倫理違反』を指摘された番組は遅かれ早かれ終わるのがテレビ業界の慣習になっています。これまで『スッキリ』が続いていたのはアイヌの一件にしっかりと対応するためだったともっぱらです。加えて、“加藤の乱”もよくありませんでした」(前同)

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