■歩行中の事故を避ける鉄則
では、歩行中の事故を避けるには、どう行動すればよいのか。前出の寺澤氏は鉄則として、「信号機のある横断歩道を渡る」、そして「斜め横断しない」ことが重要だという。
「信号が赤になりかけたとき、横断歩道を直進せず、斜めに渡る人も多いと思いますが、横断する距離が長くなる分、時間がかかり、事故のリスクが高まります。横断歩道のない場所でも、垂直横断を心がけてください」(寺澤氏=以下同)
■左側から来る車に気をつけるべし
次に「横断中は左側から来る車に特に気をつける」。
「運転手にしてみれば、歩道側でなく、道路中央から歩行者が飛び出してくる感じ。右側の車と重なって歩行者が見えにくいんです」
また、「音に頼らない」ことも重要だという。
「最近のEV車は、エンジン音がなく、ほぼ無音。私も近づいているのに気づかず、ヒヤッとしたことがあります。歩行中は目で、しっかり確認しましょう」
■薄暗くなり出した夕方に注意
最後は、「目立つものを身につける」こと。
「歩行者の死亡事故は、薄暗くなり出した午後5時~7時台に特に多い。明るめの黄色や白色、夜なら反射板などがついた服などを身につけましょう」
肝に銘じるべし!