■昨年と同じ“ネタ番組”に芸人サイドも困惑

 T氏は前述の『行列』や、終了したが『人生が変わる1分間の深イイ話』、『有吉反省会』などの総合演出を手掛け、2019年と2020年の『笑ってはいけないシリーズ』も担当。2021年6月の人事で日本テレビの執行役員に昇格した超ヤリ手の人物だ。

「日テレ内部的には、T氏が入ったことが昨年との最大の違いということのようです。厳しいようですが昨年の担当者は失格の烙印を押され、任せられないと判断されたのでしょう。

 ただ、視聴者的には“昨年と同じナイナイMCのネタ番組”と映りますから、変化は感じられませんよね。翌1月1日の早朝からはフジテレビで同じくナイナイMCのネタ番組『新春!爆笑ヒットパレード』の放送もありますから、視聴者は“ネタ番組ばっかり”となってしまいますよね。

 それに、出演する芸人側も日テレとフジで違うネタを用意する必要もあるでしょうし、昨年も困惑していたといいますが、今年もネタの調整に四苦八苦する可能性もありそうです」(前出の制作会社関係者)

■大晦日特番でアンジャッシュ渡部が復活!?

 T氏が大晦日の大型特番を担当するということで、ある“サプライズ”も検討されているのではないかとテレビマンの間では噂されているという。

 制作会社ディレクターが話す。

アンジャッシュ渡部建さん(50)の出演ですよね。T氏は、『行列』の元レギュラーで、個人的にも親しい渡部さんをこれまで3回にわたって復活させようと策を講じてきましたが、ことごとく失敗。それを今年の大晦日に再びやるのではないか、とささやかれているんです。もはや、キー局に渡部さんを引っ張ってくることができるのはT氏のみだ、とも言われていますからね」

 2020年12月3日、同年大晦日の『絶対に笑ってはいけない2020 大貧民GoToラスベガス24時!』(日本テレビ系)に渡部が出演することが複数の週刊誌やスポーツ紙に報じられ、これを受けて渡部は謝罪会見を行なったものの、渡部の出演パートはお蔵入りに。

 会見から3日後の2020年12月6日の『行列のできる法律相談所』の生放送に渡部さんが出演する計画もあったと言われている。しかし、会見後に想像以上のクレームが殺到し、『行列』への出演も取りやめになってしまったとされる。

 2021年3月には『週刊現代』(講談社)が、同年5月の『行列』の特番で渡部が復帰すると報じ、T氏も記者の直撃に「あなたが考えている通りになると思います」とコメント。ところがこれも実現することはなかった。

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