■家賃は給料の3分の1、4分の1という発想を逆転させる

――やっぱり精神的な余裕を作るっていうところで、衣食住をすごく大事にされていらっしゃいますよね。それはどういった理由があるんでしょうか?

 そうですね。自分を大事にすることは、やっぱりメリットが大きいですよね。自分のパフォーマンスが高いと、それだけ世の中に対して生み出せる価値も大きくなるんで。

 家賃が僕にとって結構大事で。生まれてこの方、家賃を下げたことないんですよ。ずっと上げ続けています。家賃ってそんなに広い家が必要ない人からすると無駄な支出ナンバーワンだと思います。例えば、自分の家の家賃、例えばじゃあ、15万円だとすると、15万円分、家を隅々までエンジョイできてるかっていうとできていない。だから、家賃ってマジで基本無駄なんですよ。生活するだけだったらカプセルホテルぐらいで本当はいい。

 家賃に対する捉え方が、給料の3分の1とか4分の1という発想があるじゃないですか。給料から逆算して家賃を決めるのは良くない発想だと思っていて、僕の感覚としては、家賃の3倍から5倍を稼ぐっていうのが基本メンタルなんですよ。

 これって同じことを言ってるのに、全然違うアプローチですよね。家賃が50万円の家に住むなら、200万円稼がないといけないよなって思う。視野が上がるというか、僕にとって家って自分を高めてくれるんです。YouTuberとか、芸能人、芸人の方とかが東京進出して、気合いも入れて家賃が高いところに住むという発想に似ていますが、それだけ必死に仕事を取るということで大事だと思います。

黄皓さん

黄皓(こう・こう)
早稲田大学卒業後、三菱商事に入社。29歳で退職後、パーソナルトレーニングジムの「BESTA」(ビスタ)を経営するRILISIST株式会社を立ち上げる。2020年7月にはオンラインフィットネスサービスをメインとするミラーフィット株式会社を設立。2019年に恋愛リアリティ番組の『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン1に参加、2021年に『バチェラー・ジャパン』シーズン4に参加し、多岐にわたる活躍をしている。

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