■実業家、政治家、サラリーマン…タレントの転身先

 浮き沈みの激しい芸能界から、別の道へ進む人が近年増えている。元TOKIO長瀬智也(44)は「裏方に回る」と発表し、芸能界を引退。滝沢秀明(40)も2018年に同じく裏方に回るとしてタレントを引退し、ジャニーズアイランドの社長、ジャニーズ事務所本体の副社長にも就任して多くのグループのプロデュースに尽力したが、2022年11月1日にジャニーズを退社した。

 かつて「史上初の黒人演歌歌手」として話題を集めたジェロ(41)は芸能活動を休止し、IT系の企業に就職していることが、2019年6月3日放送の『YOUは何しに日本へ?』(テレビ東京)で判明した。

 また、宮迫に「闇営業」を持ちかけたことで騒動になり、芸能界を引退したカラテカ入江慎也(45)は実業家に。清掃会社「ピカピカ」を立ち上げ、現在は5店舗を運営している。

「ラーメン店のオーナーに転身したデビット伊東(56)、鍼灸治療院を開業したミスターちん(59)、芸能事務所を立ち上げた小阪由佳(37)など実業家に転身したり、参議院議員になった元SPEED今井絵理子(39)のように政治家になったり、自ら化粧品やアパレルブランドのプロデュースを手がける例は多いのですが、会社員になるケースは珍しいですね」(芸能誌記者)

 ただし、近年は元芸能人が一般企業への就職を選ぶこともある。

「お笑いコンビ“東京ダイナマイト”のハチミツ二郎(48)は2020年にIT企業に正社員として入社。サラリーマンと芸人を両立しています。また、元NHKの近江友里恵アナは、退局後に三井不動産に入社しました。お笑いコンビ“ラランド”のサーヤ(26)は大学卒業後に広告代理店に就職し、芸人活動とOLを両立させていた時期があります」(前出・芸能誌記者)

 社員の「副業」を容認する一般企業が増加するなど、日本人の働き方が変化しつつある現在。芸能人の働き方も変わりつつあるようだ。

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