■稲垣の不在時も「5人」を強調したSMAP

 病気による長期休養というのは、今回が初の出来事だが、これまでSMAPは稲垣吾郎(49)と草なぎ剛(48)が、それぞれ不祥事が理由で自粛期間があったことはよく知られている。

 稲垣は、SMAPのコンサートを翌日に控えていた2001年8月24日夜、路上駐車の取り締まりを巡ってトラブルを起こし、公務執行妨害と道交法違反の現行犯で逮捕。翌02年1月14日の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)まで、143日の活動自粛となった。

「9月9日のSMAPのデビュー10周年コンサートも稲垣さん不在の事態となってしまいましたが、稲垣さんの起訴猶予が正式に決定した後の9月22日に東京ドームで行なわれたコンサートでは、メンバー4人が稲垣さんの顔写真がプリントされたシャツを着たうえで、“SMAP『5人』に拍手!”と中居さんがファンに呼びかける、粋なはからいがありました」(前出の女性誌編集者)

 ちなみに、稲垣が復帰した2002年1月14日の『SMAP×SMAP』は、平均視聴率で34.2%を記録。この数字は『スマスマ』歴代1位である。

 また同日、SMAPは『SHAKE』を歌った。『SHAKE』は木村がサビ前のソロパートをアドリブで変更することが多いことで有名な楽曲だが、稲垣の復帰にちなみ、

木村「5人が揃えば 何が起こったって」

香取「クヨクヨしない」

 と歌い上げ、ファンを喜ばせていた。

 また、草なぎの場合は、2009年4月23日に泥酔して公園で全裸でひとりで騒いでいたところを通報され、公然わいせつで現行犯逮捕。

 悪質性の低さや、世間の同情の声の大きさもあったためか、およそ1か月後の5月28日には仕事復帰を果たすことができたが、SMAPの面々は愛ゆえに厳しい厳しい態度をとっていた。

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