■数字にあらわれない成功

 視聴率は、初回は6.5%と好調だったが、第3話で5%台にダウンし、第6話以降は4%台に撃沈することも。見逃し配信サービス「TVer」でも、お気に入り登録数は46.5万と、今期放送のドラマの中で奮わず、失敗作と評されてもしょうがない数字だ。

「数字的には失敗ですが、メンバーの知名度アップを考えると大成功でしょう。高橋以外は無名の若手ばかりでしたが、劇中でアイドルを演じることでファンが急増。宮世のツイッターのフォロワーが4万から10万に激増するなど、“若手の売出し”という意味では、見事にハマりました」(芸能関係者)

 また、メンバーのSNSへの積極的な露出も効果的だった。特にTikTokではシングル曲を使った「メロディチャレンジ」がバズっていて、若いユーザーが多いだけに宣伝効果は抜群のようだ。そのためか、ドラマの公式グッズが大売れで、この勢いなら、視聴率は奮わなくてもDVDの売り上げは期待大だ。

 これまで、弟的な役柄が多かった高橋も演技の幅を広げ、1月期放送の月9ドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ系)では、メインキャストに名前も並べている。来年、単独でファンイベントを開催する宮世など、他のメンバーも今後の活動が楽しみだ。

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