■免疫力アップには、志村の大好物!

桑野「毎日、スムージーを作っているし、昔は嫌いだった“黒にんにく”も今は欠かさず食べているよ。カラスの行水だった風呂にも、しっかりつかっているよ。体の中を温めることも免疫力を上げるらしいからね」

ゆま「ちゃんと健康に気をつけていらっしゃるんですね。がんの再発を防ぐには、免疫力を上げるのが一番と聞くので、ネットとかで調べるんですけど、その方法も、たくさんありすぎて」

桑野「自分に合うもの、自分ができることを選べばいいと思うよ。それで再発したら、もう、しょうがないだろ(笑)」

ゆま「そうですよね! 今、お話の中に“黒にんにく”が出てきましたけど……にんにくといえば、舞台『志村魂』の楽屋に、いつも置いてありましたね」

桑野「うん。師匠は、ずっと、にんにくを食べていたよね。当時は俺、にんにくが嫌いだったから一切、手をつけなかったけど」

ゆま「これはなかなか聞きづらかったんですが、志村さんが亡くなられて、もう3年になります。正直、その事実をずっと受け入れられないでいたんですが、3年もたったから、最近、少しずつ受け入れなきゃと思うようになっているんです……。桑野さんは、どうですか?」

桑野「俺は師匠が亡くなったことは、まだ認めていないんだよ。最後に会ったのが『バカ殿』(フジテレビ系)の撮影でね。打ち合わせして本番やって……それが最後だから、師匠はまだ、城下で飲んでいるんじゃないかと思っている」

ゆま「そうだったんですね……私なんかより、桑野さんのほうが、おつきあいもずっと長いですもんね」

桑野「志村さんが冠番組を立ち上げたときからのつきあいだからね。『バカ殿』の家老に指名されたのも31歳のときだから、人生の大半、師匠と一緒にいた感じだよ。毎晩のように飲み歩いてもいたからね」

ゆま「やだ、また、泣きそうになってきました……」

桑野「ハハ、今日は本当に会えて良かったよ。へたしたら、それこそ、あのまま会えていなかったかもしれないからな(笑)」

ゆま「私も会えて、よかったです。それにお話を聞けて、桑野さんは本当に強い人だなって思いました」

桑野「いやいや、がんになって実感したよ。ゆまちゃんは、こんなにつらいことを乗り越えてきたんだなって。たまには酒でも飲みに行こうよ……と言いたいところだけど、さすがに、無理だから、今度、一緒に抗がん剤治療でも受けにいかない?(笑)」

ゆま「アハハ!」(おわり)

くわの・のぶよし1957年4月4日、東京都生まれ。クワマンの愛称で親しまれる。1975年に、鈴木雅之らと『シャネルズ』を結成。その後、バラエティタレントとしても活躍し、『志村けんバカ殿様』(フジテレビ系)では、二代目家老役を務めた。

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