■声優・野沢雅子との出会いで人生が激変
田島「なるほど。女性だとあまり詳しくない人も多いんですが、男兄弟がいると、やっぱり違うんですね」
ゆま「ドラゴンボールネタというか、野沢雅子さんのモノマネを始めたキッカケは何だったんですか?」
見浦「話すと長くなるんですが……それまで自分たちはNHKの『爆笑オンエアバトル』に出させてもらっていたものの、まったく売れていなかったんです」
田島「2人ともバイトもしていたし、爆笑オンエアバトル終了後は、本当に仕事がなくなって、年齢も年齢だけに、もう解散しようかと考えていたほどです」
ゆま「それは何年ぐらい前の話なんですか?」
見浦「8年前ですね。そんなとき、自分がたまたま飲み屋さんで、野沢雅子さんを見かけたんです」
ゆま「おおっ、すごい」
見浦「本当に偶然で、ちょっと見かけただけなんですが、昔からドラゴンボールが大好きだった自分からすれば、夢のような瞬間だったんです」
ゆま「野沢さんは、孫悟空や孫悟飯、孫悟天の声優をされていますもんね」
見浦「はい。そして、田島もドラゴンボールが大好きなので、自慢してやろうと思ったんです。それで、田島とネタの打ち合わせでファミレスで会ったとき、“この前、野沢雅子さんを見かけたけど、緊張して声かけられなかったよ”と話したんです」
田島「ちなみに僕たちは基本、ネタを書かないんです。会って、会話をしながらコントを作るんです。だから、“今度、野沢さんに会ったとき、どう話しかけるか、練習しよう”って話になって……僕が野沢さん役をやってみたんです」
ゆま「じゃあ、最初からネタにするつもりではなかったんですね」
見浦「そうなんです。ただ、やってみたら意外と面白くて、これはネタとして使えるんじゃないかって。とはいえ、そのときは、このキャラで今後、食っていけるようになるとは思ってもいませんでした」
田島「それから、試しにライブでやってみたら、先輩芸人からの反応がよかったんですよね。それで、衣装やメイクもマネてみようってなって……気がついたら、この通り、元の自分にはもう、戻れなくなっていたんです(笑)」
ゆま「アハハ。でも、すごい話ですね。解散を考えていた頃に、たまたま、いろんな偶然が重なって、うまくいったんですもんね」(次号につづく)
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