■ジャイアンツ丸選手の登場曲誕生秘話とは
ゆま「丸ちゃん!? そんな気軽に呼べる仲なんだね。何がキッカケで知り合ったの?」
EM「もともとは、丸ちゃんが『HONEBONE』の『チェイス』という曲を登場曲として使用してくれたの。2021年の9月頃だったかな。こっちとしては大満員の東京ドームで流してくれて“ありがとうございます!”って感じで……感謝しかなかった」
ゆま「へえー。『チェイス』は、けっこうダークな曲だよね」
EM「“終われ悪夢よ 終わらせるのは私”といった内容の歌だから、野球選手の入場曲にしてはダークだよね。ところが、その曲にしたとたん、当時、不振にあえいでいた丸ちゃんが急に打ち始めたらしいの」
ゆま「すごい!」
EM「さっそく、知り合いを通じて読売ジャイアンツの広報に連絡して……“登場曲に私たちの曲を使っていますよね? 丸選手と会わせてくれませんか?”ってネゴシエーションしたの(笑)」
ゆま「ええっ!?」
EM「まあ、実際のところは結局、共通の知り合いでもあるユーチューバーさんのチャンネルで初めてお会いして、対談させてもらったんだけどね。そのときに私から“丸ちゃん専用の曲を作らせてください”って直接、お願いしたら、丸ちゃんは“もちろんです!”と快諾してくれたの」
ゆま「へえー。だから、歌詞の2番に“丸い星の輝き”という言葉も入っているんだ? 丸選手だけに」
EM「そう! 丸ちゃんからは“球場のみんなが歌える曲にしてください”という要望があったから、私も、みんなで盛り上がれる曲を意識して作ったのが、『夜をこえて』なの。そういう経緯でできたから、丸ちゃんはもう断れない感じで、今も流し続けているんだと思う(笑)」
ゆま「アハハ! 私は野球に全然詳しくないんだけど、丸選手って、どんな感じ?」
EM「とにかく、お茶目。むちゃぶりにも応えてくれるんだよね。写真を一緒に撮るとき、私と相方のKAWAGUCHI君で、丸ちゃんの両腕にしがみつくから持ち上げてほしいって、むちゃぶりしたら、“いいっスよ!”って(笑)。なんでもしてくれるんだよね。ほんとに私にとって、スーパーヒーロー」
ゆま「めっちゃ、いい人なんだ~」
EM「そうなの。丸ちゃんが登場曲に使ってくれたおかげで、『HONEBONE』というアーティストを知ってくれた野球ファンも多いし、本当に感謝しているよ」 (次号につづく)
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