■朝ドラから有名に!?20食限定の幻駅弁!

ゆま「まずは、週刊大衆の読者の方は男性が多いので、“男飯”的な駅弁から教えてもらいたいです」

金谷「それでしたら、まずは米沢駅(山形県)にある『米澤牛焼肉重松川辨當』です。名前の通り、米沢牛がたっぷり詰まった焼き肉弁当で、つけあわせの肉団子も、とてもおいしいです」

ゆま「すごい! 写真を見ると、お肉ぎっしりで、食べ応えがありそう。男性に限らず、女性も絶対、よだれが出ちゃいますね。食べたいけど、米沢駅まで行かないといけないのかぁ……」

金谷「実は、東京駅でも買えるんです(笑)」

ゆま「そうなんですか!? やったーっ!」

金谷「男飯でいえば、直江津駅(新潟県)にある、『磯の漁火』もオススメです。お酒に合う駅弁としても有名ですね」

ゆま「(駅弁の写真を見て)何、これ!? 貝殻丸ごとのサザエに甘エビ、モズク煮もある。海鮮だ!」

金谷「モズク煮にはカニをほぐした身も入っているんです。まさに酒飲みのための駅弁で、日本酒と、とても合うんですよね~」

ゆま「新潟県って日本酒の名産地でもありますもんね。電車の中で、新潟の地酒を飲みながら、地元の海鮮が詰まった駅弁を食べるなんて、最高のぜいたくですね」

金谷「ええ。さらに、このお弁当には、梅干しと鮭のおにぎりが2つ入っていまして、これがまた、いいんです。もともと駅弁のごはんはギュッと詰めてあって、密度が濃いんですよね」

ゆま「言われてみれば、ごはんがぎっちり入っていますね。それが、おにぎりになっているとなれば、なおさら密度も濃い?」

金谷「そうなんです。しかも、新潟のお米を使ったおにぎりですからね」

ゆま「くぅ~!」

金谷「新潟県の駅弁では、新津駅の『数の子ずし』や『エンガワ押し寿司』も絶品です」

ゆま「先生! 先生の本『駅弁と歴史を楽しむ旅 ベスト100食、美味しい史跡めぐり』(PHP新書)から、私が一番食べたい駅弁を見つけました。これです!」

金谷「おおっ。三陸鉄道・久慈駅の“うに弁当”ですね。NHK朝ドラ『あまちゃん』でもおなじみで、今はどうか分かりませんが、1日20食限定で売られていたこともあり、幻の駅弁と言われています」

ゆま「白いごはんが見えないほど、うにで埋め尽くされています。先生は、食べたことありますか?」

金谷「もちろんです。うに尽くしで、中のごはんも、うにの出汁で炊き込まれていて、大変おいしいです」(次号につづく)

かなや・しゅんいちろう 1967年11月20日、京都府生まれ。歴史コメンテーター。東進ハイスクール・東進衛星予備校日本史講師。駅弁マニアとしても活動。

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