■60代前後は9割が妻からの決別

 離婚問題に詳しい『東京家族ラボ』主宰の池内ひろ美氏は、「熟年離婚は夫側のダメージが大きい」と、こう指摘する。

「特に、60代前後での離婚は、その9割が妻側からの決別。しかも60代で離婚した男性の平均寿命は72歳で、平均より8歳も短くなっているんです」

 つまり、60歳をすぎて妻に放り出された夫は、“生命力”を失うことが多いというのだ。では、三行半を突きつけられないためには、どうすればいいのか。

■日々の会話を大事に

「まずは、夫婦で適当な距離を保つ。一番嫌われるのは、夫が“どこに行く”“誰と会う”と、あれこれ干渉して、まとわりついてくることなんです」(前同)

 とはいえ、無関心もNGだ。干渉ではなく、「日々の会話」を大事にすることが大切だという。

「家事を手伝って、奥さんの負担を減らすことも重要。“何もしない”ではなく、食事の用意や洗濯、お風呂の掃除などはできるように。奥さんの不在時でも“メシはまだか”ではダメです」(同)

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