■『さんまのまんま』で見せた面白トークの秘密

「16年まで30年以上レギュラー放送された『さんまのまんま』(フジテレビ系)で、一度も収録を欠席したことはありません」(前同)打ち合わせはなし!さんまのアドリブ芸

 同番組に台本はなく、さんまは事前の打ち合わせにも参加しなかったという。

「それどころか、さんまさんは、楽屋からスタジオに向かうほんの1~2分間に、その日のゲストが誰かを聞いていたそうです」(同)

 あれだけの面白トークが、なんと、即興で繰り広げられていたのだ。前出のラリー遠田氏が言う。

「どんな相手が来ても面白くできる、という絶対的な自信があるからこそ、ゲストを事前に確認したりしないんでしょう」

■ギャラクシー賞「放送批評懇談会60周年記念賞」を受賞して

 最後はタモリ(77)。『第60回ギャラクシー賞』の「放送批評懇談会60周年記念賞」を受賞したが、5月31日の贈賞式では、「褒められて気持ち悪い」「過大評価です」とニヤリ。

「生粋の芸人であるたけしやさんまと違って、タモリは保険会社の外交員や、ボウリング場の支配人、カフェのマスターなど、社会人経験のあるところがユニークです」(芸能記者)

 そんなタモリに転機が訪れたのは、福岡に住んでいた1972年のこと。

「ジャズミュージシャンの渡辺貞夫がホテルに泊まっていると知ったタモリは、知り合いのツテを頼りに訪問。すると、ジャズピアニストの山下洋輔らが部屋でドンチャン騒ぎをしているところに出くわして、飛び入り参加したそうです」(お笑いライター)

 おまけに、ちゃっかり仲良くなってしまったのだ。

「タモリはでたらめな韓国語で、いきなり話し始めて、その場にいた全員をトリコにしたんです。ひとしきり盛り上げた後、タモリは“森田です”とだけ名乗って立ち去ったとか」(前同)

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