■マニアックなレコードコレクション
第2位は、『音浴博物館』(長崎県/入館料750円)。
「約16万枚のレコードコレクションと、蓄音機、スピーカーといった音にまつわるアイテムを展示しています。非常にマニアックなうえに、西彼杵半島の山奥というへんぴな立地ですが、全国から熱烈なファンが訪れる博物館です」(丹治氏)
その名の通り、音を浴びることができる体験コーナーもある。
「レコードとスピーカーを選んで、好きな音楽を聞くことができます。私は、荒井由実さんの『ひこうき雲』を試聴しましたが、音が立体的で、全身で音楽を感じるような、貴重な体験ができました」(前同)
まさに、芸術の秋には、うってつけのスポットだ。
■カップヌードル、インスタントラーメンの歴史
そして、堂々の第1位に輝いたのは、『カップヌードルミュージアム横浜 安藤百福発明記念館』(神奈川県/入館料500円)。久恒氏は、次のように語る。
「食品メーカー『日清』の創業者で、世界初のインスタントラーメンを発明した安藤百福の生涯が学べます。また、“マイカップヌードルファクトリー”という体験コーナーでは、1食500円で、自分だけのオリジナルカップ麺が作れるので、お子さんにも大人気です」
好奇心と、おなかを同時に満たせる博物館なのだ。
実際に、本誌記者が現地を訪れたところ、インスタントラーメンの歴史を身近に感じることができるとともに、特筆すべきはやはり、オリジナルカップ麺作り。好きなスープと具材を選べ、パッケージも自由にデザインすることができ、時間を忘れて夢中になれた。
昔を懐かしみ、非日常を体験し、おなかを満たす。この秋は、そんな面白スポット巡りで決まり!