「面倒くさい」「別に困ってない」…今さら「教えてくれ」と言えない人のために、最新端末の利用法を公開!
■「非常にもったいない」利用方法
NTTの調査によると、60代への普及率も90%を超え、シニア世代にも浸透したと言えるスマートフォン。しかし、利用目的は「メール」が67.8%「通話」が67.4%だという。スマホを使うのは、電話とショートメール、LINEをするときだけ……そんな人も多いのではないだろうか。
だが、このような利用方法は、専門家に言わせると「非常にもったいない」ことだという。全国にスマホ教室を展開する、NPO法人日本シニアデジタルサポート協会代表の玉井知世子氏は、こう言う。
「生徒の方から、定年後の友人、趣味作りに役立ったという声や、電子決済で、買い物が楽になりましたという声をよく聞くんです。ですから、人生を豊かにするために、皆さんにスマホを活用してほしいんです」
■生活が変わる便利な機能
実は、スマホに備えつけられている機能だけでも、生活は変わるという。
便利なスマホの機能として、デジタル庁の推進委員で、『老いてこそ、スマホ』(主婦と生活社)の著者である増田由紀氏が勧めるのは、(1)懐中電灯機能だ。
「夜中に探し物をするときや、夜道の散歩に便利です。iPhoneであれば画面の上端から下に指をスライドさせると出てくる画面に、懐中電灯のマークがあるので、タップしてみてください」
通話に関しても、こんな便利な機能がある。
「(2)電話の際“スピーカー”を押すと、スマホを耳に当てなくても、話ができる。家事をしながら、手を放して通話できます」(前同)
■音声入力機能で簡単に
通話はできるが、スマホは文字の入力が難しい。そんな課題を解決してくれるのは、(3)音声入力機能だ。音声入力を使えば、検索も簡単にできる。
「グーグルやヤフーアプリの検索欄にあるマイクマークを押すと、自分が話した言葉が自動で入力されるんです。マークを押しながら“明日の天気は?”なんて携帯に話しかけるだけで、一瞬で調べてくれます」(同)
音声入力は、検索機能だけでなく、LINEのメッセージでも利用可能だ。