■中日・立浪和義の最低ラインは?
指揮官に目を向ければ、中日・立浪和義監督(54)と日本ハム・新庄剛志監督(51)のスター監督が“崖っぷち”だ。両者とも今季が3年目。2年連続最下位に苦しむ。
「Aクラス入りは最低ライン。そのためにも、“勝つ”という意思を前面に出すべきですね。両軍とも積極的に補強もしたし、あとは、いかに選手をまとめるか。発信力も表現力も長けている新庄監督も、いつまでもマスクをしている場合じゃない」(ベテラン記者)
●片岡篤史ヘッドコーチの重要性
ちなみに、一方の立浪監督は、その発信が大の苦手。
「昨年は落合英二ヘッドとも意思疎通がままならず、孤立状態。今年は同級生の片岡篤史ヘッドが、立浪監督の意思をうまく伝えることができれば……」(前同)
角氏は、こう言って激励する。
「とにかく自分の目指す野球を言葉と態度で示すこと。たとえば、3点取るまでは1死でも送るとか。それぐらい1点にこだわる姿勢を見せれば、仮に2失点で負け投手でも、投手陣の意欲は変わってきます」
一時代を築いたスターらの巻き返しに、期待したい。