大谷翔平に匹敵ギャラ1億円オファーを蹴って将棋道邁進!?天才・藤井聡太1月王将戦、2月棋王戦…続く防衛戦地獄「八冠死守」の修羅生活の画像
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 2023年、棋界はまさに藤井聡太八冠(21)の年だった。6月に渡辺明名人(39=当時)を撃破し、谷川浩司十七世名人(61)の持つ記録を14か月更新する20歳10か月での最年少名人に。さらに10月、永瀬拓矢王座(31=同)を破り、王座を獲得。ついに、史上初となる八冠全冠制覇を達成した。

■銀河戦に負けたワケ

「ただ、昨年末の第31期銀河戦の決勝戦では、丸山忠久九段(53)に敗れ、優勝を逃しました。これにより、藤井八冠は八大タイトルの他、出場できる四つの公式大会で優勝する“完全制覇”を惜しくも逃しました」(全国紙文化部記者)

 本誌の詰将棋を担当する佐藤義則九段は、こう指摘する。

「銀河戦は持ち時間の短い早指し将棋の大会で、長時間の対戦を得意とする藤井八冠の持ち味が生かせません。ですので、敗退の影響は、さほどないでしょう」

■超過密スケジュールで

 将棋界の頂点を極めた藤井八冠には、今年、保持する八つのタイトルをめぐる、厳しい戦いが待っている。

「1月7日からの王将戦を皮切りに、2月に棋王戦、4月から叡王戦と名人戦、6月から棋聖戦が始まる、超過密スケジュールです。この連戦だと、対戦相手の研究が追いつかないので、どう乗り切るか」(前同)

 八冠を死守するための“修羅生活”。そこには、一抹の不安もあるという。

「藤井八冠は、プロデビューから現在まで快進撃が続き、大きな挫折をしたことがありません。苦手な棋士が現われたり、タイトル保持を意識して勝ち負けにこだわったりすると、スランプに陥るかもしれませんね」(同)

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