■四国地方はお祭りバトル

 では、四国地方はというと、徳島県と高知県の、お祭りバトルが見どころだ。

「約400年の歴史を持ち、日本三大盆踊りにも数えられる、徳島県の“阿波おどり”が有名ですが、そんな阿波おどりよりも面白い祭りを作ろうと始まったのが、高知県の“よさこい祭り”。いずれも、毎年夏に開催され、観光客を魅了しています」(前出の旅行雑誌記者)

■九州はグルメや新幹線で

 そして、九州地方。中心地として一目置かれている福岡県は、プロ野球を通じて、周囲とのバトルあり!

「福岡県は、福岡ソフトバンクホークスの本拠地ですが、2月のオフシーズンに限っては、お隣の宮崎県が羨ましい! だって、巨人やオリックスなどがキャンプに訪れますからね」(福岡県・20代男性)

 また、グルメでは、「“博多やきとり”の福岡県、“チキン南蛮”の宮崎県、そして、正月や祝い事の際に鶏肉を食べる風習がある熊本県の3県が、総務省の『家計調査』で鶏肉の年間消費量でトップ争いをしています」(グルメライター)

●県民性は?

 一方、長崎県は、お隣の佐賀県をライバル視しているという。その理由は、

「22年に開業した西九州新幹線の未開通区間(新鳥栖武雄温泉)が原因。博多長崎間の全線開業を願う長崎県に対し、佐賀県は、今も国と開通ルートに関して協議中。結果、工期が遅れています」(地元紙記者)

 最後に、木原氏に九州地方の県民性を聞いてみると、

「福岡県や宮崎県は、おとなしく、朴訥とした印象。一方で、頑固で男らしい“九州男児”は、熊本県や鹿児島県の男性を指すことが多いです」(木原氏)

 おらが街の誇りをかけて、負けられない戦いは続く!

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6