3月開幕のメジャーリーグに日本人の熱視線が注がれている。その中心にいるのが、ドジャースに移籍した大谷翔平と、新たに海を渡った山本由伸(25)、今永昇太(30)、松井裕樹(28)を含めた、メジャー所属の日本人選手総勢10名だ。
「大谷に対し、日本代表に選出された経験を持ち、年俸総額1億4000ドル(約200億円)超の侍戦士たちが、迎え撃つ構図です。今季、打者専念の現役本塁打王で年俸100億円超のドジャース・大谷翔平をどう抑えるのか、またどう打ち勝つのか、見どころは満載です」(スポーツ紙記者)
■ダルビッシュ有と初対決
最大の注目は、大谷と第5回WBCをともに戦ったパドレス・ダルビッシュ有(37)との初対決だろう。
「パワー系の左打者を圧倒していた一昨年までの投球がまた見られるか。多彩な変化球をもつ彼が、打者大谷とどう対峙するかは、私も今から楽しみです」
大リーグ評論家・福島良一氏が指摘するように、大谷VSダルは、全米も大注目のマッチアップ。
しかも今季は、同じナ・リーグ西地区でしのぎを削る両球団が、史上初の韓国開催となった、3月20日からの開幕2連戦で、他に先んじて激突する。
「チーム内での信頼度、アジアでの注目度を考えても、パドレスの開幕投手はダルビッシュ。大谷は3番・DHでの先発出場が濃厚ですから、両者は初回にいきなり当たる可能性が高い。狙うとすれば、大谷唯一の弱点とも言える外角低めへの変化球。実際、昨季のダルは実況も驚く鋭いスプリットで、空振り三振を奪っていますしね」(前同)
■松井裕樹も新加入
また、パドレスには今季から松井も新加入する。
「高い奪三振率を誇る中継ぎ左腕の彼には、左打者の多いドジャース打線、とりわけ“大谷キラー”としての役割が期待されています」(専門誌記者)
昨季の大谷は、対右投手の打率.327対して、対左は.245。特に左腕のスライダーに苦しんでいた。
「その意味でも、スライダーを決め球にもつ松井は大谷キラーに打ってつけ。何より封じるべきは彼の長打です」(前出の福島氏)