この1月から、日本人の資産に関して、大変革が起きたことをご存じだろうか。
「2022年に岸田文雄首相がブチ上げた “資産所得倍増プラン”。その一丁目一番地である“新NISA”が今年から始まりました」(全国紙経済部記者)
そもそもNISAとは、株式投資や投資信託による利益が非課税になる制度。いったい何が“新”なのか。
1800万円まで運用可能
「旧制度から使い勝手が大幅に改善され、新NISAでは非課税期間が一生涯。投資上限は年360万円、生涯で計1800万円まで運用可能となりました」
こう語るのは、『新NISAはほったらかしが9割』(双葉社)を1月18日に発売する、現役サラリーマンで兼業投資家の長田淳司氏だ。つまるところ、庶民にとって“投資は非課税”が当たり前の時代になるということだ。
■なぜ、非課税なのか
だが、この大増税時代に、なぜ投資だけが非課税になるのか? その裏事情を長田氏はこう読み解く。
「今後、“老後の面倒は見ないので、足りない分は自分で増やしてください”という国からのメッセージです。新NISAが“国策”である以上、利用する人と利用しない人では経済的な格差は広がる一方です」(前同)
さらに、物価高が続くインフレ時代は、現金預金にこそ、リスクが潜むという。