吉高由里子(35)が主役として、『源氏物語』の作者である紫式部を演じるNHK大河ドラマ『光る君へ』が苦戦している。
「初回放送の世帯平均視聴率は12・7%と歴代ワーストを記録し、その後も12・0%、12・4%と低迷。視聴者になじみの薄い平安時代が舞台のうえ、勇壮な戦闘シーンも期待できないとあって、従来の大河ファンの中高年男性には不評だったんではないでしょうか」(テレビ誌記者)
■最低視聴率記録も本当は2200万人が視聴していた
だが、芸能評論家の三杉武氏は、こう分析する。
「NHKは今年の大河で、40代以降の女性視聴者の取り込みを図っているともいわれています。
1980年代にブームを起こした、『源氏物語』を題材にした人気コミック『あさきゆめみし』の熱心な読者だった世代ですね」
実際、リアルタイムとタイムシフトを合わせた初回の視聴者数は、NHK総合とBSを合わせて2243万人。
■NHKプラスの配信視聴も歴代最多
また、NHKプラスの配信視聴も歴代配信ドラマ最多の49・8万人(端末視聴数)を記録している。
平安貴族の恋愛と権力争いを描いた本作も、しっかりとターゲットには届いているというわけだ。