レース直前、左前肢跛行のため出走取り消しとなった昨年の悔しさを晴らしたいという気持ちと、ドウデュースのポテンシャルの高さを世界に見せつけたいという強い気持ちで挑んだG1ドバイターフでしたが、結果は不完全燃焼のまま終わってしまいました。
なぜ、こんな結果になってしまったのか。その敗因は、スタートが遅かったことで、内に閉じ込められ、終始、窮屈な競馬を余儀なくされことに尽きます。
どこかで外に出したい。外に出せれば、ドウデュースなら突き抜けてくれるはずだ――。
はやる気持ちを抑え、ゼロコンマ何秒かのタイミングだけを狙っていましたが、包まれたまま身動きができず、ドウデュースの底力を見せることはできませんでした。
こんなはずじゃなかったのに……ほぞを噛むような悔しさと無念さ、申し訳なさがないまぜになり、自分で自分に腹が立って、しかたがありません。
ドバイでの勝利を!
今年は一つも落としたくない。全部勝つという自分への誓いは、初戦で崩れてしまいました。でも、落ち込んでいても、いいことは一つもありません。
2001年のステイゴールド(ドバイシーマクラシック)、06年のユートピア(ゴドルフィンマイル)、07年のアドマイヤムーン(ドバイデューティーフリー)、16年にラニ(UAEダービー)で勝利を挙げて以来、8年間、遠ざかっているドバイでの勝利は来年以降に持ち越しとなりましたが、勝利を掴むためにも、前を向き続けます。
ドウデュースにとっても、僕にとっても、ここからが本当の勝負です。